• 伝記

    ロレンツォ・トゥッチ (LORENZO TUCCI)
    略歴 (BIOGRAFIA ESSENZIALE)
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    ロレンツォ・トゥッチは、国際的なジャズ・シーンで活躍する才能にあふれたドラマーの
    一人である。彼の表現力あふれる音楽性に加え、アート・ブレーキー、フィリー・ジョー
    ・ジョーンズ、エルビン・ジョーンズ、トニー・ウィリアムズ、マックス・ローチといっ
    た偉大な先達の足跡に学びつつ、自身のオリジナリティーを通じて確立したスタイルによ
    り、その存在は際立っている。
    ロレンツォ・トゥッチは、ハイ・ファイブのメンバーで、同クインテットから次の5作品
    を発表している。①『FIVE FOR FUN』(BLUE NOTE、2008)、②ブルー・ノート東京公演を収録したライブ盤『LIVE FOR
    FUN』(〃、2009)、③『JAZZ FOR MORE…』(Via Veneto Jazz、2002)、④『Jazz desire』(〃、2004)、そしてソウル・ジャズの新星マリオ・ビオンディ(vo)と組んでの⑤
    『HANDFUL of SOUL』(Schema Records、2006)。ちなみにこのアルバムは、イタリアおよびヨーロッパでヒットし、約3
    0万枚のセールスを記録している。マリオ・ビオンディとはセカンド・アルバム『I love you more – LIVE』(2007)もリリースしている。
    現在は、自身のトリオ”Drumonk”や、ファブリツィオ・ボッソ(tp)のプロジェクト、イタ
    リアのジャズ界を代表するメンバーが集結したハイ・ファイブや、ソウルフルな歌声で聴
    く者を魅了するマリオ・ビオンディとの共演、ツアーで活躍している。さらにジャズとラ
    テン・ミュージックの要素を織り交ぜた革新的なプロジェクト”LatinMood”にも力を注いでいる。これは、ハビエル・ジロット(ss)とファブリツィオ・ボッソ(
    tp)とのプロジェクトで、BLUE NOTEから『SOL』(2008)をリリースしている。
    ロレンツォ・トゥッチは、その多才で卓越したテクニックにより、DJでありプロデューサ
    ーであるニコラ・コンテと長年に渡るコラボレーションがあり、『Other Directions』(BLUE NOTE、2004)のほか、Schema Recordsからリリースされた『RITUALS』(2008)にも参加している。
    ロレンツォ・トゥッチのリーダー作には、ファブリツィオ・ボッソ(tp)とピエトロ・チャ
    ンカリーニ(b)をメンバーに『LORENZO TUCCI – DruMonk』(Via Veneto Jazz、2007)が、これ以前には、ダニエーレ・スカナピエコ(ts)、ピエトロ・ルッス(p)、
    ダリオ・ロシリオーネ(b)をメンバーに、初リーダー作『sweet revelation』(Philology、2001)がある。
    そして2009年5月、SchemaRecordsから待望の最新リーダー作『TOUCH』をリリースした。このアルバムは、国際的
    なジャズ・シーンで高い評価を受け、長年共にプレイしてきたミュージシャンであり友人 でもあるメンバーとの作品で、ファブリツィオ・ボッソ(tp)、ピエトロ・ルッス(p)、ジャンルーカ・ペトレッラ(tb)、ニコラ・コンテ(g)、ルーカ・マヌッツァ(p,arr)、ダニエーレ・スカナピエコ(ts)、マックス・イオナータ(ts)、ピエトロ・チャンカリーニ
    (b)など、非常に豪華な顔ぶれとなっている。
    また、アルバム12曲中
    9曲に、まだ若いウォルター・リッチと、その歌声で魅了してやまないアリーチェ・リッ チャルディが参加しており、ロレンツォ・トゥッチの歌に対する情熱も、このアルバムで 明らかとなった。
    『TOUCH』は、ロレンツォ・トゥッチのジャズ・ミュージシャンとしての経験と様々な スタイルが凝縮されているだけではない。ファンク、ラテン・ジャズ、’70年代を彷彿と
    させる響き、そしてボサ・ノヴァの繊細なメロディーにダンス・ミュージックなどの要素
    が、見事に綾を織り成す作品に仕上がっている。また、クラーク・ボーランド・ビッグ・
    バンドにインスピレーションを受けたスタイルも、はっきりと感じられる。ちなみに、こ のアルバムで、トゥッチは、ルチアーノ・カントーネとともにプロデュースも手がけてい
    る。(4曲目の”The Sky”は、ロレンツォ・トゥッチによるオリジナル曲。)
    このほか、LTC(メンバーはルッス(p)、トゥッチ(ds)、チャンカリーニ(b))のトリオで、
    ニューヨークで活躍のサックス奏者マーク・ターナーをゲストに迎え『Hikmet』(Via Veneto Jazz、2005)をリリースしている。また『A Different View』(Ricky-Tick
    Records、2007)は、ずば抜けたセールスを記録し、日本でも批評に取り上げられた。
    また、トゥッチの輝かしいコラボの中には、ロザリオ・ジュリアーニ(as)とのものも挙げ
    られよう。彼とはヨーロッパ・ジャズ・コンテスト(1997)で優勝しており、『Luggage』( Dreyfus Jazz、2000)を含む5枚の素晴らしいアルバムを発表している。また、ブラジル人シンガ
    ーのロザリア・デ・ソウザと、Schema Recordsから『Garota Moderna』(2003)、『d’improvviso』(2009)をリリースしている。